《TRIP→プロジェクト》

六本木ヒルズアリーナに姿を表す
日比野克彦による“灯台”モニュメントは、
「六本木アートナイト2013」のテーマ
『TRIP→今日が明日になるのを目撃せよ。』の道しるべとなります。
地球が持つ未曽有の力への畏怖と畏敬への想いを、
灯台の頂部で燃える炎とガラスで出来た灯台の胴部の中で、
時おり揺らぎ落ちていく火の粉が表現します。
炎の燃料は岩手県陸前高田のまちで、
東日本大震災の津波による被害を受けた塩害杉で作った炭です。
東北の炭焼き小屋から運ばれてきた炭に火が灯るとき、
アリーナの空気は温まり、人々の心をゆれ動かし、夜から朝へ、
今日から明日への時間がゆっくり動きはじめます。

協力：陸前高田市、菅野吉朗、菅野房雄