先行展示プログラムAdvance Exhibition Program
「六本木アートナイト2022」では 先行して六本木の各所で設置・開催するアートナイトのプログラム を「先行展示プログラム」として展開します。設置期間を広く設定することで、 多くの皆さまに六本木アートナイトをお楽しみいただける機会をつくります。
檜皮 一彦「HIWADROME TYPE ε」
出品作の《HIWADROME TYPE ε》は、約60台の車椅子が5メートルほどの高さに積み上げられ、LEDや鉄の構造体が組み合わさった立体作品です。すべてのパーツがモノクロームに塗装され照明と合わさることで、光の塊のようにみえます。檜皮は、自身の障がいを車椅子という形で作品の主題に扱うことで価値の転換、あるいはコンテクストの読みかえの可能性を探求し、独自の表現を創り出します。
(9/19(月・祝)のみ18:00まで)
three「Tokyo’s Landscape」
《Tokyo’s Landscape》は日本のお弁当などで見かけることの多い、魚型のしょうゆ差しを使った作品です。カラフルな色水の入ったしょうゆ差し一つ一つを、現代に生きる人々になぞらえ大量に集合させることで、群衆の様相やその振る舞いが表現されています。色とりどりのしょうゆ差しで覆われた作品は、鑑賞者の豊かな個性や内面を反映すると同時に、その多様性が集団や群衆のなかで埋もれていく様を表しています。
(9/19(月・祝)のみ18:00まで)
ローレンス・ウィナー
「HERE FOR A TIME
THERE FOR A TIME
&
SOMEWHERE FOR A TIME」
東京という都市、そして六本木という街の歴史や現在(いま)にインスピレーションを得た作品が、六本木ヒルズや東京ミッドタウンなど数カ所で展示されます。英語と共に日本語が使用された作品は、翻訳のニュアンスに踏み込んだディスカッションの結果として完成しています。言葉と文字が伝える意味や心象の、翻訳しようとしてもしきれない何かが、作品として提示されます。
(9/19(月・祝)のみ18:00まで)
magma「ROCK’N」
人の脳は感覚器官から受ける情報の80%を視覚に頼っているらしい。マスクをつけることがあたりまえの今、顔半分しか視覚によって情報を得られない分、他の感覚器官を働かせて人を認識しようとする。例えば、視覚情報が50%、残りの半分を別の感覚で補えるようになったとしたら、みえる世界はどんなふうに変わるだろうか。六感をテーマにシンボリックなコラージュ作品を制作。
(9/19(月・祝)のみ18:00まで)
マイケル・リン「窓」
本作では、ジオットハウスと六本木ヒルズのウェスト・ウォーク南のファサードという、規模も背景も異なる2つの場所で、台湾の伝統的な格子窓から流用したコイン模様のモチーフが展開されます。格子のモチーフは「見る」という体験を促すスクリーンとして機能し、コインの模様は経済的な交換を意味しています。見るという行為と経済的な交換を混ぜ合わせることで、《Windows》は、六本木の2つの場所と、ナイトライフや(ウィンドウ)ショッピングといった活動を通して、現代の視覚的消費文化について考察を促すのです。
(9/19(月・祝)のみ18:00まで)
原田郁「WHITE CUBE – WHITE CUBE – ROPPONGI 2022」
六本木の展示のために原田は自身のPCの中の世界に六本木の建物空間を仮想空間として描き、その仮想空間に立って見えた世界を現実空間に戻して展示します。さらに今回は2018年から始まった視覚的なトリックの要素を加え、見る人が視点を動かすことで不思議な歪みを体験させます。肉眼だけでなく、携帯を通して作品を鑑賞してもらうことが重要で、架空の空間を映しとったような写真になります。こうして展示を通して風景を架空と往復させる仕事を作家は追及しています。
(9/19(月・祝)のみ18:00まで)
リヴァ・クリストフ「人間自動販売機」
ストリート・アート界で活躍する気鋭の作家が、本企画のために制作した大型の新作絵画作品を発表します。展示場所はかつてコンビニエンスストアとして使われていた空き店舗ですが、作家は本作で消費社会に生きる人間のあり方について疑問を投げかけます。作家の真骨頂であるブラックユーモアも強く感じることができるでしょう。
(9/19(月・祝)のみ18:00まで)
六本木街路灯展覧会
六本木商店街振興組合が設置しているスマート街路灯のデジタルサイネージを使って、六本木フォトコンテストや六本木デザイナーズフラッグ・コンテストの優秀作品を掲載展示いたします。
ローレンス・ウィナー
「HERE FOR A TIME
THERE FOR A TIME
&
SOMEWHERE FOR A TIME」
東京という都市、そして六本木という街の歴史や現在(いま)にインスピレーションを得た作品が、六本木ヒルズや東京ミッドタウンなど数カ所で展示されます。英語と共に日本語が使用された作品は、翻訳のニュアンスに踏み込んだディスカッションの結果として完成しています。言葉と文字が伝える意味や心象の、翻訳しようとしてもしきれない何かが、作品として提示されます。
(9/19(月・祝)のみ18:00まで)
マイケル・リン「窓」
本作では、ジオットハウスと六本木ヒルズのウェスト・ウォーク南のファサードという、規模も背景も異なる2つの場所で、台湾の伝統的な格子窓から流用したコイン模様のモチーフが展開されます。格子のモチーフは「見る」という体験を促すスクリーンとして機能し、コインの模様は経済的な交換を意味しています。見るという行為と経済的な交換を混ぜ合わせることで、《Windows》は、六本木の2つの場所と、ナイトライフや(ウィンドウ)ショッピングといった活動を通して、現代の視覚的消費文化について考察を促すのです。
(9/19(月・祝)のみ18:00まで)
デイジーバルーン「Wave」
スポーツ観戦の応援などで使用されているスティック型バルーンを1万個以上使用して制作されたインスタレーション。バルーンをワームホール状に形成させることで、自然の風の流れによって、それぞれが触れ合い、拍手のような音を生み出します。同時代を生きる人々が繋がりあって共に振動することで、「同時代を一緒に生きていることの喜び」を表現するとともに、「現在」を生きる人々を応援し、勇気付けたいという想いが込められた作品です。
(9/19(月・祝)のみ18:00まで)
ノラ・デザインコレクティブ「つかの間」
画面の中には人が住んでいます。どこの誰かもわからない。関わることができるのは数秒だけ…。私たちは、日常の一部として見かけるようになった消毒液のディスペンサーをインターフェースとして捉え直し、新たな映像再生装置として六本木アートナイト内の各所に設置/展示します。見つけたら、消毒しつつ、画面から目をそらさないようどうぞお気をつけください。
●六本木ヒルズ ウェストウォーク2階
9/10(土)〜16(金) 10:00~20:00、9/17(土)〜9/19(月・祝)10:00〜22:00(9/19(月・祝)のみ18:00まで)
●六本木ヒルズ ヒルズカフェ/スペース
9/13(火)~16(金) 11:00〜20:00、9/17(土)~18(日) 11:00〜22:00、9/19(月・祝) 11:00〜18:00
《本番日展示》
●イグノポール1階
9/17(土)〜9/19(月・祝)10:00〜22:00(9/19(月・祝)のみ18:00まで)
●ラピロス六本木
9/17(土)〜9/19(月・祝)10:00〜22:00(9/19(月・祝)のみ18:00まで)
キムスージャ「演繹的なもの」
宇宙のはじまりをイメージした作品。漆黒のオブジェは全ての始まりの無を連想させ、異次元にぽっかりと開かれた穴のようにも見えます。作品の周りを移動しながら見ると、足元の鏡に写り込んだ建物や木々までもがゆらめき、そこにぽっかり空いた黒い空間のようなオブジェとも相まって視覚的にも感覚的にも不思議な作品体験へと導かれます。
(9/19(月・祝)のみ18:00まで)
増田セバスチャン「Polychromatic Skin -Gender Wall-」
多種多様なマテリアルを用いて、カラフルなジェンダーを表現したウォール。
私たちの皮膚の下には、カラフルな血が巡っている―《Polychromatic Skin》はジェンダーに代表される自由と平和の前に立ちはだかる無意識下の固定概念を突き破る・解放する作品シリーズです。人種・宗教・年齢・性別・国境…あらゆる壁を突破して繋がる手段を、我々は既に持っています。
(9/19(月・祝)のみ18:00まで)
TANGENT「INAHO」
夏の終わり、黄金に輝き風に揺れる稲穂にインスピレーションを受けた、フロアライト/インスタレーション。人感センサーとソレノイドを搭載し、人が近づくと穂が揺れ始め、LEDに光が灯る。 人が離れると、光と揺れがゆっくりと止む。第一回レクサスデザインアワード受賞作品。過去にミラノ、ニューヨーク、パリ、ドバイ、ロンドン、フランクフルトなど様々な都市で招待展示を重ねているが、今回は初めての日本での一般公開となる。
(9/19(月・祝)のみ18:00まで)
NPO法人 虹色の風「NO BORDERS ー 画家松井守男とアートな仲間たち ー」
9月13日(火)からスタートするアートナイトカフェでは、2019年開催でも好評を博したアールブリュットをテーマとした作品展を今年も開催。光の画家 松井守男の作品に、子供たちの作品がとても自然に溶け込んでいる。「純粋に感動する心」はあらゆる垣根を越え、多様な共存の形を提案してくれる。
アートの未来は無限大!新しい試みの作品展。
特別展アリス― へんてこりん、へんてこりんな世界 ―
ジョン・テニエルの挿絵から、ディズニー映画のアニメーションセル、ティム・バートン監督による映画『アリス・イン・ワンダーランド』、アリスに影響を受けたサルバドール・ダリや草間彌生らの作品、バレエなどでの舞台衣装、ヴィヴィアン・ウエストウッドらによるファッションなど、アリスにまつわる約300点の展示物が一堂に会します。
※最終入館は閉館30分前まで
[土・日・祝日] 一般 2,300円、大学生・専門学校生 1,700円、高校生 1,500円、小中学生 900円
地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング
花粉、蜜蝋といった生命のエッセンスを用いたインスタレーション作品など、国内外のアーティスト16名による約140点の作品を紹介します。自然と人間、個人と社会、精神世界、宗教、繰り返される日常、そして生と死など、生や実存に結びつく主題の作品が、私たちの想像力を刺激します。パンデミック以降の新しい時代をいかに生きるのか、心身ともに健康である「ウェルビーイング(よく生きること)」とは何かを、現代アートに込められた多様な視点をとおして考える展覧会です。
※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
※会期中無休
[土・日・祝日]一般 2,000円(1,800円)、学生(高校・大学生)1,300円(1,200円)、子供(4歳~中学生)700円(600円)、シニア(65歳以上)1,700円(1,500円)
※専用オンラインサイトでチケットを購入すると( )の料金が適用されます。
MAMコレクション015
「仙境へようこそ―やなぎみわ、小谷元彦、ユ・スンホ、名和晃平」
MAMスクリーン016
「ツァオ・フェイ(曹斐)」
MAMリサーチ009
「正義をもとめて―アジア系アメリカ人の芸術運動」
●MAMコレクション015:仙境へようこそ―やなぎみわ、小谷元彦、ユ・スンホ、名和晃平
不老不死の仙人が住み、理想郷の1つとされてきた「仙境」。本展では、仙境へ私たちを誘う4名の作家による作品を展示します。
●MAMスクリーン016:ツァオ・フェイ(曹斐)
中国の改革開放以降に生まれた世代を代表するアーティストとして、国際的に活躍するツァオ・フェイ。長編映像作品《新星》(2019年)を上映します。
●MAMリサーチ009:正義をもとめて―アジア系アメリカ人の芸術運動
1960年以降にアメリカで実践されたアジア系の作家や音楽家の多岐にわたる文化活動、作品やプロジェクトなどを紹介。アートが果たしてきた重要な役割を検証します。
※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
※会期中無休
クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”
現代美術作家クリストとジャンヌ=クロードの活動の根源と広がりに焦点をあてた展覧会です。2021年9月にパリで実現した「包まれた凱旋門」プロジェクトの背景や制作過程を紹介することで、創造の大きな力に目を向けます。
※休館日:毎週火曜日、年末年始(2022年12月27日 – 2023年1月3日)
ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション
ドイツ第4の都市、ケルン市が運営するルートヴィヒ美術館は、20世紀から現代までに特化した世界有数の美術館です。その優れたコレクションは、市民からの寄贈をもとに形成されてきました。本展覧会では、館名に名を冠するルートヴィヒ夫妻をはじめとするコレクターたちに焦点を当て、ドイツ表現主義や新即物主義、ピカソ、ロシア・アヴァンギャルド、ポップ・アートなど、絵画、彫刻、写真、映像を含む代表作152点をご紹介します。
※毎週金・土曜日は10:00~20:00(最終入場19:30)
※休館日:毎週火曜日
国立新美術館開館15周年記念 李禹煥
戦後日本でもっとも重要な美術動向のひとつ「もの派」を代表する美術家、李禹煥(リ・ウファン、1936年生)の大規模な回顧展を開催します。
韓国の慶尚南道に生まれた李は、1960年代末から1970年代初頭にかけて、自然や人工の素材を節制の姿勢で組み合わせ提示する「もの派」を、作品制作だけでなく著述においても牽引しました。
東京では初めての回顧展となる本展覧会では、李の創造の軌跡をたどるとともに、新たな境地を示す新作も発表されます。
※毎週金・土曜日は10:00~20:00(最終入場19:30)
※休館日:毎週火曜日