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長谷川依与 渡川いくみ「sure」
六本木アートナイトデジタル 2022
「オープンコール・プロジェクト」採択プログラム
ロックダウンのパリでレジデンスを行なった二人の日本人アーティストによる映像作品。長谷川は、タイルの目地合わせに使用されるタイルレベリングクリップを部屋中に敷き詰め、はかることの「正確さ」を問いかける。彼女は、タイルを貼り終えると同時に消え去るクリップと、度重なる外出禁止令によって誰にも見られることなく消え去る制作過程の記憶を重ね合わせる。このインスタレーションの中で、ダンサーの渡川は身体的なレベルで空間を知覚する際に起こる「ずれ」を感じつつも、身体の動きが生み出す新たな空間性を観客に提案する。
アーティスト情報
長谷川依与
アーティスト。インスタレーション、インテリアデザインの分野で制作をしている。日常で使われているものを普段と異なる視点で見直し、そのものの新たな価値を見出すことを試みている。
渡川いくみ
ダンサー・アーティスト。2015年、ダンスと絵画の身体的なつながりを表現した作品で武蔵野美術大学卒業制作優秀作品賞受賞。現在、パリ第八大学ダンス研究学科修士課程に在籍。