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メインプログラム
栗林隆+Cinema Caravan《Tanker Project》 メインプログラム
- [日時]
- 5/27(土) 10:00~5/28(日) 18:00
- [場所]
- 六本木ヒルズアリーナ
- [参加料]
- 無料
360度見渡す限り何もない大海原に、何十という大きなタンカーが座礁し捨てられていた。そんな現実とは思えない不思議な風景の中で「タンカーたちは、嵐や台風の影響でその場所を離れ、世界中の海を彷徨っている。渡り鳥は休むためにとまり、彼らが連れてきた生き物や植物が根を下ろし、やがて船全てを覆うほどの森となる。世界中の植物や生き物達がそのタンカーの上で育ち続け、一つの大きな生態系を作りタンカーの世界を作り上げる。」という栗林の妄想から始まったタンカープロジェクト。本物のタンカーに、地球のあらゆるエネルギーを載せ、世界を自由に航海するタンカー島だ。その実現への過程もプロジェクトの一部として、タンカーは現実と仮想の海を航海する。六本木アートナイトでは、昨年開催されたドクメン15に Cinema Caravanと共に参加した作品《元気炉》を含むプロジェクト《蚊帳の外》 、栗林のライフワークでもある《YATAI TRIP》、そして、このアリーナに集うあらゆる人たちのエネルギーを載せるタンカーを就航させた。
プログラム協賛: 株式会社リアルゲイト
プログラム協賛: 株式会社リアルゲイト
アーティスト情報
栗林隆+Cinema Caravan
栗林隆は東西統合から間もないドイツに滞在した活動初期の頃から「境界」をテーマに大がかりなインスタレーションを中心に多様な作品を発表。日本とインドネシアを往復しながら活動し、国内外の展覧会に招聘されている。その栗林と2009年から共に活動を始めたCinema Caravanは神奈川県逗子市で開催された第一回逗子海岸映画祭(2010)のメンバーを中心に発足。写真家、大工、音楽家、画家、料理人など多様なメンバーによって構成されるコレクティブで映画にとどまらず、人や文化を繋ぎ共有体験を生み出す媒体となっている。昨年ドイツで開催されたドクメンタ15に参加し作品「蚊帳の外」を拠点に会期中にさまざまなイベントを行った。
栗林は、2022年のドクメンタ15にて、栗林隆+Cinema Caravanで発表した《元気炉四号機》を評価され、 芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している。