TARO NASU
■Sculpting the Space
ライアン・ガンダー、リアム・ギリック、デヴィッド・ホーヴィッツ、ジョン・ナイトハイム・スタインバッハ、ローレンス・ウィナー
2023年5月20日(土)〜6月17日(土)
火〜土 11:00 〜 19:00 日月祝 休
TARO NASUでは5月20日より、グループ展「Sculpting the Space」を開催いたします。
言語を媒介とした作品でしられるローレンス・ウィナーはしばしば、壁面に賦彩された自身のテキスト作品について「my sculpture」と言及していた。ウィナーにとって、壁や床など展示空間の構造体に直接描かれたテキスト作品は、ペインティングよりもさらに三次元性を有するもの、すなわち「sculpture(彫刻)」だったのである。
展示空間を読み解き、色と形で構成された文字を付与することで、空間のもつ意味や機能に変化を生じさせ、鑑賞者の理性と感性に同時に働きかけようとするその試みはウィナーにとって、まさに空間を「彫刻」することだったのである。
今回の展覧会では、ウィナーが好んだこの、アートと鑑賞者との間の一種の共犯関係を前提とする体験に関心を寄せ続けているアーティストの作品を展示する。ウィナーとほぼ同時代を生きているハイム・スタインバッハやジョン・ナイト、彼らからの直接的影響を受けたリアム・ギリック、言語やネットワークのシステムに関心を寄せるデヴィッド・ホーヴィッツ、そしてコンセプチュアルアートの新しい模索を始めた世代の一人としてのライアン・ガンダーの作品を集め、テキスト作品のもつ独特の緊張感あふれる魅力を紹介する。
■ライアン・ガンダー|Ryan Gander
1976年、イギリス チェスター生まれ。現在はサフォークにて制作活動。
近年の主な展覧会に、2011年「第54回ヴェネチアビエンナーレ」(ヴェニス)、2012年「ドクメンタ(13)」(カッセル)、2019年「One artist / two films / one week」(ポンピドゥセンター、パリ)、2018年「シドニービエンナーレ」(シドニー)、2017年「この翼は飛ぶためのものではない」(国立国際美術館、大阪)、2016年「岡山芸術交流2016:開発」(岡山)、2021年に「Ouverture」(ブルス・ドゥ・コメルス、パリ)、2022年「われらの時代のサイン」(東京オペラシティ アートギャラリー、東京)など。
■リアム・ギリック|Liam Gillick
1964年、イギリス アイスバーリーに生まれる。ニューヨークにて制作、活動。
第53 回ヴェニス・ビエンナーレにドイツ館代表作家として参加した他、第10回ドクメンタ、ベルリン・ビエンナーレ、イスタンブール・ビエンナーレなど重要な国際展に多数参加。シカゴ現代美術館、ニューヨーク近代美術館、テートモダンなどで個展を開催。2016年には「岡山芸術交流2016:開発」(岡山)にて芸術監督をつとめた。2023年4月より、ペルガモン美術館(ベルリン、ドイツ)にて個展「Filtered Time」を開催中。
■デヴィッド・ホーヴィッツ|David Horvitz
1982年、アメリカ合衆国 ロサンゼルス生まれ、ロサンゼルスを拠点に制作活動。
近年の展覧会に2023年「Le Retour [The Return]」(Mrac Occitanie、セリニャン、フランス)、2019年「snap+share: transmitting photographs from mail art to social networks」(サンフランシスコ近代美術館、カリフォルニア、アメリカ合衆国)、2015年「Ocean of Images: New Photography」(ニューヨーク近代美術館、ニューヨーク、アメリカ合衆国)など。
■ジョン・ナイト | John Knight
1945年、アメリカ合衆国 ロサンゼルス生まれ、ロサンゼルスを拠点に制作活動。
近年の主な個展としては、2013年「John Knight」(Portikus、フランクフルト、ドイツ)、2015年「Museotypes」( The Art Institute of Chicago、シカゴ、アメリカ合衆国)。2012年にはWhitney Biennialに参加。
■ハイム・スタインバッハ | Haim Steinbach
1944年、イスラエル レホボト生まれ。ニューヨークを拠点に制作活動。
近年の主な個展として2014年「fresh: Haim Steinbach and Objects from the Permanent Collection」(The Menil collection、ヒューストン、アメリカ合衆国)、2018年「every single day」(Museum Kurhaus Kleve,ドイツ)、2019年「Public Space Artist Commissions」(ニューヨーク近代美術館、アメリカ)など。
■ローレンス・ウィナー | Lawrence Weiner
1942年、アメリカ合衆国 ニューヨーク生まれ。ニューヨークを拠点に制作活動。
近年の主な個展として、2014 年「Some Moved Pictures of Lawrence Weiner」 (グラスゴー現代美術館、イギリス)、2007年「As Far as The Eye Can See USA」(ホイットニー美術館)。2012年「ドクメンタ」(ドイツ)、2007年「シャルジャ・ビエンナーレ」(アラブ首長国連邦)、2016年「岡山芸術交流2016:開発」(岡山)に参加するなど国際的に活躍。2021年逝去。
ライアン・ガンダー、リアム・ギリック、デヴィッド・ホーヴィッツ、ジョン・ナイトハイム・スタインバッハ、ローレンス・ウィナー
2023年5月20日(土)〜6月17日(土)
火〜土 11:00 〜 19:00 日月祝 休
TARO NASUでは5月20日より、グループ展「Sculpting the Space」を開催いたします。
言語を媒介とした作品でしられるローレンス・ウィナーはしばしば、壁面に賦彩された自身のテキスト作品について「my sculpture」と言及していた。ウィナーにとって、壁や床など展示空間の構造体に直接描かれたテキスト作品は、ペインティングよりもさらに三次元性を有するもの、すなわち「sculpture(彫刻)」だったのである。
展示空間を読み解き、色と形で構成された文字を付与することで、空間のもつ意味や機能に変化を生じさせ、鑑賞者の理性と感性に同時に働きかけようとするその試みはウィナーにとって、まさに空間を「彫刻」することだったのである。
今回の展覧会では、ウィナーが好んだこの、アートと鑑賞者との間の一種の共犯関係を前提とする体験に関心を寄せ続けているアーティストの作品を展示する。ウィナーとほぼ同時代を生きているハイム・スタインバッハやジョン・ナイト、彼らからの直接的影響を受けたリアム・ギリック、言語やネットワークのシステムに関心を寄せるデヴィッド・ホーヴィッツ、そしてコンセプチュアルアートの新しい模索を始めた世代の一人としてのライアン・ガンダーの作品を集め、テキスト作品のもつ独特の緊張感あふれる魅力を紹介する。
■ライアン・ガンダー|Ryan Gander
1976年、イギリス チェスター生まれ。現在はサフォークにて制作活動。
近年の主な展覧会に、2011年「第54回ヴェネチアビエンナーレ」(ヴェニス)、2012年「ドクメンタ(13)」(カッセル)、2019年「One artist / two films / one week」(ポンピドゥセンター、パリ)、2018年「シドニービエンナーレ」(シドニー)、2017年「この翼は飛ぶためのものではない」(国立国際美術館、大阪)、2016年「岡山芸術交流2016:開発」(岡山)、2021年に「Ouverture」(ブルス・ドゥ・コメルス、パリ)、2022年「われらの時代のサイン」(東京オペラシティ アートギャラリー、東京)など。
■リアム・ギリック|Liam Gillick
1964年、イギリス アイスバーリーに生まれる。ニューヨークにて制作、活動。
第53 回ヴェニス・ビエンナーレにドイツ館代表作家として参加した他、第10回ドクメンタ、ベルリン・ビエンナーレ、イスタンブール・ビエンナーレなど重要な国際展に多数参加。シカゴ現代美術館、ニューヨーク近代美術館、テートモダンなどで個展を開催。2016年には「岡山芸術交流2016:開発」(岡山)にて芸術監督をつとめた。2023年4月より、ペルガモン美術館(ベルリン、ドイツ)にて個展「Filtered Time」を開催中。
■デヴィッド・ホーヴィッツ|David Horvitz
1982年、アメリカ合衆国 ロサンゼルス生まれ、ロサンゼルスを拠点に制作活動。
近年の展覧会に2023年「Le Retour [The Return]」(Mrac Occitanie、セリニャン、フランス)、2019年「snap+share: transmitting photographs from mail art to social networks」(サンフランシスコ近代美術館、カリフォルニア、アメリカ合衆国)、2015年「Ocean of Images: New Photography」(ニューヨーク近代美術館、ニューヨーク、アメリカ合衆国)など。
■ジョン・ナイト | John Knight
1945年、アメリカ合衆国 ロサンゼルス生まれ、ロサンゼルスを拠点に制作活動。
近年の主な個展としては、2013年「John Knight」(Portikus、フランクフルト、ドイツ)、2015年「Museotypes」( The Art Institute of Chicago、シカゴ、アメリカ合衆国)。2012年にはWhitney Biennialに参加。
■ハイム・スタインバッハ | Haim Steinbach
1944年、イスラエル レホボト生まれ。ニューヨークを拠点に制作活動。
近年の主な個展として2014年「fresh: Haim Steinbach and Objects from the Permanent Collection」(The Menil collection、ヒューストン、アメリカ合衆国)、2018年「every single day」(Museum Kurhaus Kleve,ドイツ)、2019年「Public Space Artist Commissions」(ニューヨーク近代美術館、アメリカ)など。
■ローレンス・ウィナー | Lawrence Weiner
1942年、アメリカ合衆国 ニューヨーク生まれ。ニューヨークを拠点に制作活動。
近年の主な個展として、2014 年「Some Moved Pictures of Lawrence Weiner」 (グラスゴー現代美術館、イギリス)、2007年「As Far as The Eye Can See USA」(ホイットニー美術館)。2012年「ドクメンタ」(ドイツ)、2007年「シャルジャ・ビエンナーレ」(アラブ首長国連邦)、2016年「岡山芸術交流2016:開発」(岡山)に参加するなど国際的に活躍。2021年逝去。
※営業時間等の最新情報については、各ギャラリー・施設のウェブサイトをご覧ください。
- [営業時間]
-
5/27(土) 11:00〜19:00
5/28(日) 休廊
- [場所]
- 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル 4F
- [電話]
- 03-5786-6900