M01
東京ミッドタウン
井原宏蕗 《dyeing 500》
- [日時]
- 5/27(土) 10:00~5/28(日) 18:00
- [場所]
- 東京ミッドタウン ガレリア1階
- [参加料]
- 無料
カイガラムシや蚕の糞を密集させ、それらに水をかけ、流れ出た色素で絹を染める。ムシも糞も絹も生命から生まれる。これらの素材は、実は着色料や染料として食料や衣類に用いられ、我々の生活に密かに馴染む色の起源でもある。東京ミッドタウン内の天井から流れる噴水に作品のイメージを重ねるとともに、生命から色を染み出す行為から、都市の生活では意識しない“自然”と“色の起源”を遡る。
アーティスト情報
井原宏蕗
1988年大阪府生まれ。2013年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。生物が生きることで生み出す副産物や生物の習性などに着目し、それらを生物が作った彫刻として自立させる作品を制作している。今回は染料であり着色料として使用されるカイガラムシと蚕の糞で絹を染める作品と虫喰いされた本を彫刻として自立させる作品を展示する。見向きもされない生物や彼らの生きた痕跡に敢えて目を向けることで生態系とその循環について見つめなおす。