T03
街なか各所
岩崎貴宏 《雨の鏡》
- [日時]
- 5/27(土) 10:00〜5/28(日)18:00
- [場所]
- 第1レーヌビル
- [参加料]
- 無料
戦後の焼け野原から復興、高度経済成長、バブル景気と崩壊、そして失われた30年。そのスクラップ&ビルドによって変化し続ける象徴的な都市、六本木。再開発を待つ空き地の中、五月雨が作る澱みは、移ろいゆく時を映し込み、彼岸と此岸を繋いでいるかのようです。束の間に出来たこの空き地も、水たまりも、眩い光の塔さえもいずれは朝露のごとく消えゆくでしょう。この儚い光景は、人の記憶の中で朧に生き続けるのかもしれません。
アーティスト情報
岩崎貴宏
1975年広島生まれ。国内外の国際展や美術館にて数多くの作品を展開。その細やかで繊細な作品で広く知られる一方で、2017年の奥能登国際芸術祭や2019年のあいちトリエンナーレでは空間に根ざした大がかりなインスタレーションを発表しており、自身で作る「もの」と場所の特性をつなぎ合わせる作風も定評がある。2017年にはヴェネチア・ビエンナーレの日本館にて個展「逆さにすれば、森」を開催。