T05
街なか各所
林千歩 「平行世界」《踊るブッダの誕生日》
- [日時]
- 5/27(土) 10:00~5/28(日) 18:00
- [場所]
- イグノポール1階
- [参加料]
- 無料
この世界は、想像しつづけることで存在しています。本展の2つの映像作品は、それぞれ、地球が人間視点による無数の事実を語る《もうないかもしれないよ》と、生命の生と死が愉快な悪夢のように循環する《踊るブッダの誕生日》です。あらゆる生命は、同じ世界に存在しているようで、異なる世界を生きています。本展は、無数の事実と生と死という掛け合わせから、見えるものと見えざるものが繋がる世界を立ち上げます。
《踊るブッダの誕生日》
今を生きるというのは、生と死のどちらに近い感覚なのでしょうか。赤い幕が開き、老人の登場により物語がはじまります。目を覚ました螺髪(らほつ)たちは、大仏の腹部の裂け目(生命の誕生の隠喩)に気がつき、そこに宿る命の鼓動に気がつきます。光り輝く美仏の生誕をきっかけに世界が狂いはじめ、戸惑う螺髪たちですが、美仏の導きにより、生命誕生の祝福のダンスを共に踊ります。しかし、美仏は唐突に天へと召され、この荒唐無稽で夢のような物語は、赤い幕の開閉とともに繰り返されつづけていくのです。
《踊るブッダの誕生日》
今を生きるというのは、生と死のどちらに近い感覚なのでしょうか。赤い幕が開き、老人の登場により物語がはじまります。目を覚ました螺髪(らほつ)たちは、大仏の腹部の裂け目(生命の誕生の隠喩)に気がつき、そこに宿る命の鼓動に気がつきます。光り輝く美仏の生誕をきっかけに世界が狂いはじめ、戸惑う螺髪たちですが、美仏の導きにより、生命誕生の祝福のダンスを共に踊ります。しかし、美仏は唐突に天へと召され、この荒唐無稽で夢のような物語は、赤い幕の開閉とともに繰り返されつづけていくのです。
アーティスト情報
林千歩
1988年東京都⽣まれ。2018年東京藝術大学大学院美術研究科博士号取得。神話的な意味での「変身」をテーマに手作り感あふれる、主に映像作品を制作しており、初期作品では本人が頻繁に登場していました。一見エロティックでグロテスクな作品群ですが、多角的かつ俯瞰した視点からのユーモアも併せ持つ作風となっています。主な展覧会に、「第17回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2016」、「六本木クロッシング2019展」、「Festival Seni Media Internasional 2019」 (インドネシア国立美術館)など。