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メインプログラム
鴻池朋子《陸にあがる》 メインプログラム
- [日時]
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5/10(水)~5/28(日) 10:00~18:00
※先行展示
※毎週金・土曜日は10:00~20:00
※休館日:毎週火曜日
5/27(土) 10:00~5/28(日) 18:00
- [場所]
- 国立新美術館
- [参加料]
- 無料
鴻池は脚を「移動する乗りもの」と捉えています。幼児期のお絵描きに一度は現れる、頭と足だけの頭足人に似た造形は、初期の絵本『みみお』(2001 年)の主人公や、小さな昆虫と女の子の足のハイブリッドなど、かたちを変えて繰り返し取り入れられてきました。脚は、移動の根源的な手段であるからこそ、人間による分類や体系化の境界を越えていく力強さの象徴ともなります。一方、大鹿の雄々しい角と艶めかしい女性の脚が滑らかに接続する《陸にあがる》には、生命の誕生をうながす濃厚な官能性も顕著です。台風で破壊された2017年の最初のバージョンは、能登半島最北端の崖、いわば海と陸の境目に設置されました。海で育まれた生命が、やがて陸へ上がるという進化の長いプロセスを連想することができます。
アーティスト情報
鴻池朋子
絵画、彫刻、パフォーマンスなど様々なメディアと、旅によるサイトスペシフィックな表現で芸術の根源的な問い直しを続けている。
近年の個展:2009 年「インタートラベラー 神話と遊ぶ人」東京オペラシティアートギャラリー、鹿児島県霧島アートの森美術館、2016年「根源的暴力」神奈川県民ホール、群馬県立近代美術館/芸術選奨文部科学大臣賞、2018年「Fur Story」Leeds Arts University、「ハンターギャザラー」秋田県立近代美術館、2020年「 ちゅうがえり」アーティゾン美術館/毎日芸術賞受賞、2022年「みる誕生」高松市美術館、静岡県立美術館など。
グループ展:2016年「Temporal Turn」スペンサー美術館・カンザス大学自然史博物館、2017年「Japan-Spirits of Nature」ノルディックアクバラル美術館、2018年「ECHOES FROM THE PAST」シンカ美術館、2022年「Story-makers」シドニー日本文化センターなど。著書に『どうぶつのことば』絵本(羽鳥書店)など。