開催プログラム一覧

03e

メインプログラム

鴻池朋子《物語るテーブルランナー》 メインプログラム

2014 ~
各々 30 x 45cm
布地、刺繍糸、綿、ミクストメディア

[日時]
5/10(水)~5/28(日) 10:00~18:00
※先行展示
※毎週金・土曜日は10:00~20:00
※休館日:毎週火曜日
5/27(土) 10:00~22:00、5/28(日) 10:00~18:00
[場所]
国立新美術館
[参加料]
無料
鴻池は、美術や美術館をめぐる制度を問い直してきました。美術や工芸の下位に置かれがちな手芸の「未成熟で破壊的な力」への着目もそのひとつです。《物語るテーブルランナー》は、2014 年から国内外で続けられてきた手芸を中核としたプロジェクトです。旅先で個人の物語を聞き取った鴻池が下絵を描き、語り手たちがそれをランチョンマットに仕立てます。愉快な話から悲しい話まで、ありふれた日常から非日常の不思議な話まで、さまざまな個人の物語が、語り、聞き、描き、縫い、見るといった行為とともに、さまざまな人の間を通過していきます。最終的に《物語るテーブルランナー》として繋げられたとき、土着性を帯びた集合的な記憶のような、大きな力強い物語が立ち上がってきます。

アーティスト情報

鴻池朋子

絵画、彫刻、パフォーマンスなど様々なメディアと、旅によるサイトスペシフィックな表現で芸術の根源的な問い直しを続けている。
近年の個展:2009 年「インタートラベラー 神話と遊ぶ人」東京オペラシティアートギャラリー、鹿児島県霧島アートの森美術館、2016年「根源的暴力」神奈川県民ホール、群馬県立近代美術館/芸術選奨文部科学大臣賞、2018年「Fur Story」Leeds Arts University、「ハンターギャザラー」秋田県立近代美術館、2020年「 ちゅうがえり」アーティゾン美術館/毎日芸術賞受賞、2022年「みる誕生」高松市美術館、静岡県立美術館など。
グループ展:2016年「Temporal Turn」スペンサー美術館・カンザス大学自然史博物館、2017年「Japan-Spirits of Nature」ノルディックアクバラル美術館、2018年「ECHOES FROM THE PAST」シンカ美術館、2022年「Story-makers」シドニー日本文化センターなど。著書に『どうぶつのことば』絵本(羽鳥書店)など。