開催プログラム一覧

T07b

街なか各所

ソー・ソウエン《Let us see what you see》

[日時]
9/17(火)〜
[場所]
麻布消防署仮庁舎建設用地
(旧麻布警察署跡地)
[参加料]
無料
Googleの画像検索フォームを使用して、「証明写真」という言葉を英語、中国語、ヒンデゥー語、スペイン語、フランス語・・・と2023年に世界で話されている言語ランキングの上位の言語に翻訳して検索し、ヒットした画像から選択して点描で描くシリーズ。各言語での画像検索では、その言語が使用される地域の模範的な人物像や、ジェンダー、ルッキズム、などがさまざまなに絡み合い、立ち現れる。
作品として描かれた見ず知らずの人物に「あなたは誰なのか」と投げかけるとき、それは同時に鑑賞者自身の意識の底にある潜在的な思考たちに光をあて、自分自身に「あなたは一体何を見たのか?」と問いかけていることに気が付くだろう。小さな四角い色面をひとつひとつ目で追っていきながら、自分自身を分解し輪郭を感じることで、私たちは私たち自身の身体を取り戻していくのだ。
鈴木萌夏 (現代美術史研究家、 東京藝術大学博士課程)

アーティスト情報

ソー・ソウエン

私たちの生にまつわる事象を身体との関わり合いを通して考察する絵画、インスタレーションやパフォーマンスを国内外にて発表。コロナ禍に始まったオランダ在住のサラ・ミリオとの共同プロジェクトや、銀座 エルメスフォーラムにて内藤アガーテの作品を使用したパフォーマンスを実施するなど、独自の活動を展開 している。主な展覧会に「第17回福岡アジア美術館アーティスト・イン・レジデンス成果展 境界を縁取 る」 福岡アジア美術館、「絶えず壊れてきたし、壊れ続けている(壊れてはいない)」/ rin art association (群馬)、「京都精華大学55周年記念展 FATHOM - 塩田千春、金沢寿美、ソー・ソウエン」/京都精華大学 ギャラリーTerra-S (京都)など多数。2024年、インスタレーション作品「Bellybutton and Breathing」が 福岡市美術館に収蔵された。2019年 京都精華大学芸術学部造形学科洋画コース卒業 1995年 福岡県北九州市生まれ