[参加者略歴]
キム・ソンジョン(光州ビエンナーレ財団理事長) 光州ビエンナーレ財団キュレーター兼理事長。近年では、2012年より「Real DMZ Project」の芸術監督を務め、韓国の非武装地帯をめぐる様々な問題を研究している。 2005年、第51回ヴェネチア・ビエンナーレの韓国館のコミッショナーを務める。「Platform Seoul」芸術監督(2006-2010年)、「Media City Seoul」芸術監督(ソウル市立美術館、2010年)、第9回光州ビエンナーレ「ラウンドテーブル」共同芸術監督(2012年)、アジア文化コンプレックス、アーカイブ&リサーチ部門の芸術監督(光州、2014-2015年)などを歴任した。1998年から2004年まで、アート・ソンジェ・センター(ソウル)の副館長、その後、同センターの館長(2016-2017年)を務めた。
アナ・プラヴァツキ《Multimask》2020年
ビデオ・スチル
コミッション:第13回光州ビエンナーレ
シュビギ・ラオ(第5回コチ=ムジリス・ビエンナーレ・キュレーター) シンガポール生まれ。アーティスト、ライター。10年にわたるプロジェクト「Pulp: A Short Biography of the Banished Book」は、本の破壊の歴史と知識の未来をテーマにしている。プロジェクトの第1回目の展覧会「Written in the Margins」は、「APB Signature Prize 2018 Juror’s Choice Award」を受賞。2020年には『Pulp』第2巻がシンガポール文学賞を受賞。第1巻は2018年の同賞最終候補になった。両書ともに、AIGA(ニューヨーク)の2016年のベストブック50に選ばれ、「D&AD」など数々の賞を受賞している。March Meets(2019年)、第4回コチ=ムジリス・ビエンナーレ(2018年)、第10回台北ビエンナーレ(2016年)、第3回プネー・ビエンナーレ(2017年)、デジタル・アーツ・フェスティバル(デンマーク、2013年)、第2回シンガポール・ビエンナーレ(2008年)などに参加する。これまでにObjectifs(シンガポール)、クンストラーハウス・ベタニエン(ベルリン、ドイツ)、Grey Projects(シンガポール)、インスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アーツ・シンガポールで個展を開催、アジア・フィルム・アーカイヴ(シンガポール)、シンガポール国立博物館、ドバイ・コミュニティ・シアター&アーツセンター、サンダラム・タゴール・ギャラリー(シンガポール)、Curating Lab(シンガポール国立大学博物館)、バーモンジー・ギャラリー(ロンドン、英国)、南洋理工大学シンガポール現代アートセンター(NTU CCA Singapore)などでのグループ展にも参加している。
ラサール芸術大学でその年の最も優秀な卒業生に贈られるAward for Excellence in the Artsに2度受賞。また、インドのデリー大学で英文学の学士号(優等学位)を取得。以前はシンガポールのラサール芸術大学で、非常勤講師を務め、学部生や大学院生を教えていた。
ルーベン・キーハン(第10回アジア・パシフィック・現代美術トリエンナーレ企画チーム) クイーンズランド・アートギャラリー|ブリスベン近代美術館(QAGOMA)のアジア現代美術キュレーター。2012年、2015年、2018年のアジア・パシフィック・現代美術トリエンナーレ(APT)でキュレーターを務め、2021年12月開幕予定の第10回APTの企画に携わる。公的機関、非営利なアーティスト・ラン・スペースなどでの長い経験を持つ。Artspaceキュレーター(シドニー、2006-2011年)、定期刊行誌『Column』の編集者(2008-2011年)を務めた。ライター、コメンテーター、編集アドバイザーとしても活躍し、『d i ‘ v a n – A Journal of Accounts』に寄稿するなど幅広く活動している。アデル・タン、ラッセル・ストーとともに「草間彌生:人生は虹の心」展(ナショナル・ギャラリー・シンガポール、ヌサンタラ近現代美術館、QAGOMA、2017-2018年)の共同キュレーターを務め、また「他人の時間」展(東京都現代美術館、国立国際美術館、シンガポール美術館、QAGOMA、2014-2015年)では崔敬華、橋本梓、ミシェル・ホーとの共同キュレーターを務めた。2013年は「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために」をガブリエル・リッター、片岡真実と共同企画。その他の展覧会に「もう1つの未来は創れる:1989年以降の日本芸術」展(QAGOMA、2014年)、「Burn what you cannot steal」(ギャラリー・ノヴァ、ザグレブ、2011年)、草間彌生、アーメット・オーグット、ラクウェル・オーメラなどのアーティストの個展を手がける。
クレジット:QAGOMA