A06
《キャンディ》 東恩納裕一 街なかインスタレーション
- [日時]
- 4/25 10:00 ~ 4/26 18:00
- [場所]
- 政策研究大学院大学
- [参加料]
- 無料
そのキャンディーはミラーボールのように、また、夢を紡ぐspinning wheelのようにゆっくりとsweetに果てしなく回転し、私たちをうっとりと魅了させます。そもそも、これはキャンディーなのだろうか!?回転するその物体は、どこかユーモラスでも、異様でもあり、巨体に反比例する存在の希薄さで、私たちを困惑させます。ピカピカのラッピングがあたりの風景を歪め、鋭い反射で私たちの目を射るとき、私たちはふっと夢から覚めます。そして、キャンディーのsweetで果てしなく続くゆっくりとした回転が再び、私たちを新たな別の夢へと誘います。終わることのない夢、願望、欲望がキャンディーをさらに肥大化させていきます。
アーティスト情報
東恩納裕一
アーティスト。東京生まれ、東京在住。90年代の始めより、我々のまわりに遍在している“ファンシーなもの”の裏に潜む不気味さとそこからくる違和感を、生活の中の日常的でキッチュな素材を使い可視化を試みてきた。ここ数年はストライプや迷彩的な壁紙を使い、空間の変容により視ることの認識を問いかける、独自のアプローチで制作を続けている。代表作として、青山のコムデギャルソンのアイコンともなった蛍光管を使ったシャンデリアシリーズ、造花やチェーンをスプレーペイントで型取ったFL(Flowers)シリーズなどがある。現在NYのマリアンボエスキーギャラリーで2度目の個展が行われており、新シリーズを展開している。