A13
《とるにたらない》《潜る》 クリスティーヌ・カメニッシュ、ヨハン・ヴェッチュ 街なかインスタレーション
- [日時]
- 4/25 24:00 ~ 4/26 4:56
- [場所]
- 六本木ヒルズ メトロハット大型ビジョン
- [参加料]
- 無料
コンピューター上のソフト「lllustrator」や「Motion」を通して図表に現れる株式指標の図式。白き山の稜線を描くかのようなその形状は、冬のスイスや日本のアルプス山脈をも思わせ、永遠を感じさせる映像作品《とるにたらない》。《潜る》は、人気のないスイスのトンネルをくぐり続ける終わりのないドライブが画面に納められる。高速で過ぎ行く街灯、閉じられた空間の重量…。トンネル内をドライブする際に感じる埋没してゆくかのような浮遊感が、深夜の大型ビジョンを通して襲ってきます。スイスの作家による幻想的な映像作品群
アーティスト情報
クリスティーヌ・カメニッシュ、ヨハン・ヴェッチュ
クリスティーナ・カメニッシュは、20年来、光のプロジェクションに取り組んでいる。 5年前からはヨハン・ヴェッチュとのコラボレーションにより、ヴィデオの基本的特性を活かし、光で空間に画像を投影することへの可能性に焦点をあて、常に空間と緊密に結びついた多面的な表現言語を提示し続けている。空間の特性に呼応させたインスタレーションでは、鑑賞者は、身体的にその空間で自分が動いているのか、周囲が動いているのかに確認が持てなくなるよう感覚を覚える。プロジェクターの設置場所、壁の質感や鑑賞者がどう動くかによって、鑑賞者とその影の関係性が常に生み出され続ける。これらのインスタレーションは、映像は、その空間と投影された壁の素材に、新たな命を吹き込み、鑑賞者を空間の現実性と視覚的な想像性と漂わせ、スライド・プロジェクショ ン、フィルムやヴィデオでの従来の認識を常に打ち砕いている。テキスト:Ruth Kissling(art gallery Basel)