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B01

《300mのレインボー》 靉嘔(あいおう)

靉嘔《オブジェクト・マンダラ・アット・MOT ピアノ、ミシン、アンブレラそして虹の滝》 2012年
撮影:伊奈英次

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[日時]
4/25 10:00 ~ 4/26 18:00
[場所]
ウエストウォーク
[参加料]
無料
可視光線(スペクトル)を視覚化した「虹」は1960年代以降、靉嘔のトレードマークになります。靉嘔は触覚、聴覚、嗅覚など諸感覚を通して世界の在り方を追究していましたが、絵画を拒否した彼が世界を見えるものにしている光をそのまま視覚化したものと言えるかもしれません。「虹」のシリーズはスペクトルを赤・橙・黄・緑・青・藍・紫に分け、その後、さまざまなメディアで展開されました。《虹の滝》は、1987年、パリのエッフェル塔50周年記念祭にあわせ、エッフェル塔から長さ300メートル、幅5メートルの虹のリボンを地上へ掛け流したイベントに使われたもので、2012年の東京都現代美術館の個展にも出品されました。「六本木アートナイト」では高さ40メートルのウェストウォーク天井からダイナミックな虹をご覧いただきます。

アーティスト情報

靉嘔(あいおう)

1931年、茨城県生まれ。現在も同地在住。1950年代にはデモクラート美術家協会に参加。その後1958年に渡米し、60年代にはニューヨークを中心に世界各地へ広がった前衛芸術運動「フルクサス」のメンバーとして日常とアートの境界の曖昧化を試み、人間の触覚や知覚に訴える作品を多く発表してきた。同時に、線で描く絵画を拒否し、見えている世界を創り出す赤から紫までの可視光線(スペクトル)を視覚化した「虹」のシリーズを60年代に発表。以降、「虹のアーティスト」として知られるようになる。2012年には東京都現代美術館で大規模な回顧展「靉嘔――ふたたび虹のかなたに」が開催された。