
Title:like paintings #63
Year:2023
荒井 理行 《like paintings #63》
Information
9/22(月)〜
麻布消防署仮庁舎建設用地 (元麻布警察署跡地)
無料
Detail
インターネットで見つけた写真をプリントし、キャンバスに貼るところから絵は始まる。写真に写らなかった外側を想像して描き広げ、最後に写真を剥がすと、描かれた想像の部分だけが残る。画面内の矩形はその名残である。
注射器から押し出される絵具は厚みを持って積み重なり、像を結ぶ。遠くからは図像、近くからは絵具が見え、イメージと物質の境界が溶ける。
貼られた写真は絵が始まるトリガーであり、介入できない他者でもある。実在と錯覚の間で、絵は如何に生まれ、存りうるのかを模索する。
Map
Artist
荒井 理行
1984年アメリカ生まれ。ネット上で集めた画像を手がかりに、画面に映らない領域を想像して描く。絵の具を垂らして重ねる手法は、現実とイメージの境界、主観による解釈の揺らぎを浮かび上がらせる。あいちトリエンナーレ、VOCA展などで作品を発表。茨城県在住。