
熱水泉の庭2024wood, oil, stone, glass, ceramic, string, metal fittings©Keisuke Yamamoto
Information
9/26(金) 11:00〜19:00
9/27(土) 11:00〜19:00
9/28(日) 休廊
東京都港区六本木6-5-24 complex665 2F
03-6434-7225
Detail
山本桂輔
「思い出せない詩を育てる」
2025.9.13 [Sat.] – 10.11 [Sat.]
11:00-19:00 日月祝 休
小山登美夫ギャラリー六本木
山本桂輔(1979-)は、2001年東京造形大学彫刻科を卒業後、2018年東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了し、現在女子美術大学立体アート専攻准教授を務めています。
山本は、彫刻、絵画の両輪で作品世界を表現してきました。またその大きな特徴として、土壌や地底に親和性を見出している点があげられます。大地への信仰や畏敬、地層という時間や歴史、養分や微生物、ライフライン、ケミカルな人工物など、混沌とした暗闇の中を独自の想像力と結びつけ、自由な存在性として表してきました。
本展では2024年に参加した「山形ビエンナーレ」の流れから派生し、大地や地底にあるエネルギー、歴史、物語を木の根をとおして掬い上げ、培養する道具のような、舞台のような、ルールがないボードゲームのような作品を新たに展開いたします。また現在丸の内STREET GALLERYでも野外展示のブロンズ作品「眠りながら語らい、歌う」を発表しています。
「思い出せない詩を育てる」シリーズの一つ「熱水泉の庭」では、水が張っているような丸太の断面に、人のような存在と球体が点在し、吊るされ、側面にも抽象的な絵画的な丸が描かれています。
大地が見てきた過去の人なのか、夢の中の実在しない人なのか、未来の何かか、球体は石、星、目、種、花、光などのようでも、微細な粒子の一つでもあるようです。木を通して有機的な存在が想像的に抽象的にあらわれ、鑑賞者に夢と現実の境をたゆたうような、遥かな生命と宇宙的な力とイメージを喚起させます。
忘れられていく無名で無数の物と事、思いや願いを優しくも鋭い視点で掬い上げ、創造していく。時空を超えた山本の表現はさらに深化を遂げています。最新の作家の作品世界をご覧にぜひお越しください。
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