
マナット・ガンドトラ《Canoe in a Bottle》2025年©Mannat Gandotra
Information
9/26(金) 11:00〜19:00
9/27(土) 11:00〜19:00
9/28(日) 休廊
東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル 3F
03-6447-1123
Detail
狂乱の器
マナット・ガンドトラ(Mannat Gandotra)
2025年8月23日ー10月11日
営業時間:11:00〜19:00/休廊日:日曜・月曜・祝祭日
イギリス在住のマナット・ガンドトラ(2001年インド・ニューデリー生まれ)の日本初個展。ガンドトラは、2024年にロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)で美術修士(絵画)を取得した新進のペインターです。
ダイナミックな線、色、形によってエネルギーを放つガンドトラの作品は、ジャズや「無調性(atonality)」の概念への関心から生み出されます。無調音楽とは調的な音のヒエラルキーを否定した音楽で、そのなかでは和音も進行のなかで偶発的に現れます。インド細密画の一種、伝統音楽の旋律や音色を描き出す楽曲絵「ラーガマーラ(Ragamala)」も、彼女に影響を与えたもののひとつです。音に宿る感情を視覚化するラーガマーラが、音楽と絵画との融合というガンドトラの制作の根源を育んだことは想像に難くありません。音楽に見られる構造の自由さ、そして感情の発露は、ガンドトラにとって絵画の制作に欠かせない要素です。彼女の描く線には直線や曲線もあれば、途切れ途切れのものもあります。予期せぬ組み合わせの色が隣り合い、要素が衝突し合いながらも、不協和音の中でそれらは感情豊かに共存しています。
ガンドトラは、今展覧会のタイトルを「Containers of Madness(狂乱の器)」と名付けました。キャンバスという枠のなかに閉じ込められた視覚要素たちは、常にその境界を越えようとし、互いに衝突したり押し返したりしながらも、不安定な調和を維持しています。
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