六本木広域プログラム:《Roppongi Agora》
Greater Roppongi Area Program

3.11、そして今後を見つめる様々な視点
3/11 and the Future from Diverse Viewpoints

2011年の3月26~27日に予定していた六本木アートナイト2011は、3.11の大震災の影響で中止されました。 その後、日本が様変わりしたこの震災を受け、アートに、私たちに、何ができるのかという難しい問いに対峙しながら、今日まで歩んできた人々がいます。 被災地のリアルな視座や支援を通して見えてきた課題を六本木に集合させ、未来を見つめます。
企画協力:せんだいメディアテーク、京都造形芸術大学、東北芸術工科大学、トーキョーワンダーサイト

日比野克彦《とうほくこよみのよぶね》
HIBINO Katsuhiko "Tohoku koyomi no yobune"

冬至の日に岐阜市長良川で行われている数字の形をした行燈を船に乗せ、時の流れと川の流れを重ね合わせ、ゆく年を想い、くる年を想う行事「こよみのよぶね」。この行事がこのたび、東北の川、海とつながり、これまでのとき、これからのときを想う時間を水面につくる。 2011年11月宮城県石巻市旧北上川、今年3月11日岩手 県大槌町大槌湾、3月31日岩手県釜石市甲子川の航海の途中、ふねは六本木アートナイトに寄航し、東京の想いを積み込み、また出航してゆく。日比野さんと一緒に、あなたの想いを色和紙で形づくり、ふねをつくりましょう。

※ワークショップ参加人数には限りがあります。

日時:3月24日(土)18:30〜3月25日(日)18:00
場所:六本木ヒルズアリーナ

日比野克彦《ハートマーク♥ビューイング》

震災の被災者が暮らす生活空間を心温まる空間にしたいと、ハートマークのアート作品をつくり、交流を促すプロジェクト。お子様から大人まで参加いただけるこのワークショップでは、リサイクル布を利用し、各自の想いを込めたハートを作り、布に貼り付けて1枚のミニフラッグに仕上げます。参加者が作ったミニフラッグをつなぎ合わせ1枚の壁掛けにして、被災者と交流します。ぜひご参加ください。

日時:3月25日(日)
ワークショップ 11:00~17:00
トーク 14:00~15:00
贈呈式 17:30〜17:45(予定)
場所:テレビ朝日umu(六本木ヒルズアリーナ隣)
料金:無料

定員に達した場合、入場できない場合がございます。ご了承ください。
入退場自由
小学生以下のお子様は保護者と一緒にご参加ください。

日比野克彦(ひびの かつひこ)
1958年 岐阜市生まれ。東京芸術大学大学院修了。在学中にダンボール作品で注目を浴び、国内外で個展・グループ展に多数参加する他、舞台美術、パブリックアートなど、多岐にわたる分野で活動中。近年は各地で一般参加者とその地域の特性を生かしたワークショップを多く行っている。


東北復興支援機構TRSO『BIVOUAC FOR TOHOKUビバーク・フォー・トーホク

東北芸術工科大学の学生復興支援チーム〈福興会議〉が、六本木ヒルズで野営し、作業を行います。3月の寒い夜、復興支援に携わる東北の若者と一緒に身体を動かしながら、未来の東北や日本について熱く語り合いませんか?

協力:石巻2.0 ※参加人数には限りがあります。

■日時:3月24日(土)19:30~翌朝5:38
    3月25日(日)12:00~18:00
■場所:六本木ヒルズアリーナ

藤井 光《沿岸部風景記録》
Record of coastal Iandscape

藤井光は仙台市内に長期滞在し、東北地方の沿岸部を映像によって記録した。本著作物の著作権は仙台市及び東日本大震災に関連した自治体や組織に移転されている。ただし、仙台市及び著作権を管理する者は、原著作者に対して本著作物の全ての形態における利用を許諾されている。

■日時:3月24日(土)18:30~3月25日(日)18:00
■場所:六本木ヒルズアリーナ

遠藤一郎《未来へ号 RAINBOW JAPAN2012》
ENDO Ichiro "GO FOR FUTURE CAR RAINBOW JAPAN 2012"

日本列島を黄色い車<未来へ号>で縦断して人々と交流しながら、次への一歩をみんなで踏み出すためにある軌跡を描くプロジェクトが、六本木で終結、そしてスタートします。

遠藤一郎(えんどう いちろう)
未来美術家。車体に描かれた「未来へ」という言葉の周りに全国で出会った人々が夢を書いていく「未来へ号」で車上生活を送り「GO FOR FUTURE」のメッセージを発信

《いっせ〜の〜せ with 我武者羅應援團》
"Here we go with Gamushara Oendan"

未来美術家・遠藤一郎が、自身の運転するバス「未来へ号」で日本列島を横断し、通過した道の軌跡ラインで日本列島全体に向けたメッセージ「いっせ〜の〜せ」を描きました。六本木に乗り込み、3ヶ所で日本応援パフォーマンスを行います!

日時:3月24日(土)20:00〜21:30(予定)
場所:六本木ヒルズアリーナ(20:00~)、国立新美術館(20:45~)、東京ミッドタウンコートヤード(21:15~)

我武者羅應援團(がむしゃら おうえんだん)
気合の突きで未来を切り開き本気の拍手で世界を支える。世界最強ラグビーニュージーランド代表や中田英寿さんが代表を務めるサッカーチームなどの著名人から、皆既日食や初日の出などの自然現象までも応援する、暑苦しくも愛すべき応援団。気合と笑いが一体となったその独自の応援に触れると何か一生懸命やってみたくなると評判である。2011年には紅白歌合戦にも出演。

遠藤一郎《一筆メッセージ》
One line Message

遠藤自身が自転車『未来へ号チャリ』にGPSをつけて六本木の街中で
一筆メッセージを描きます。観客や街ゆく人とコミュニケーションしながら
深夜の六本木に軌跡ラインで描くメッセージを六本木ヒルズアリーナ
館内ヴィジョンで発表!

日時:3月25日(日)5:30映像上映
場所:六本木ヒルズアリーナ


《未来龍十勝大空凧》

遠藤一郎《未来龍六本木大空凧》
Future Dragon Roppongi Big Sky Kite

作家が日本、世界各地で行って来た「未来龍大空凧」をつくるワークショップを行います。1枚に1人の夢が描かれた凧を一本の糸で繋ぎ連凧にし、ボーダーのない空にあげるプロジェクト。あなただけの夢を描いて下さい。

※先着200名。

日時:3月25日(日)12:00〜18:00(予定)
場所:六本木ヒルズアリーナ


©TOCHKA

TOCHKA(トーチカ)《PikaPika workshop》

夜の六本木ヒルズ、みんなで“光のラクガキ”をしよう!ナガタタケシとモンノカヅエによる映像ユニット・トーチカと一緒に、闇に浮かび上がるカラフルな光でこの日だけのアニメーションを描く幻想的なワークショップ。

※参加人数には限りがあります。

■日時:3月24日(土)21:30頃/深夜2:30頃
■場所:六本木ヒルズアリーナ付近

TOCHKA(トーチカ)
ナガタタケシとモンノカヅエによるクリエイティブユニット。デジタルカメラによる長時間露出とコマ撮りアニメーションの手法を融合し、空中にペンライトの光で絵を描くことでアニメーションを作るという画期的な作風「PikaPika」を編み出す。実験的手法を用いた作風のアニメーションから、グラフィック・デザイン、イラストに至るまで、様々な分野で幅広く活躍している。オタワアニメーション映画祭特別賞受賞、文化庁メディア芸術賞優秀賞受賞、仏クレルモンフェラン短編映画祭グランプリ受賞、仏アヌシー国際アニメーション映画祭ノミネートなど、世界中で高い評価を受ける。



『荒井良二とふらっぐしっぷ』
Ryoji Arai and Flagship

荒井良二が被災した宮城県沿岸部の街を訪問し、行く先々で出会った人々の声/コトバをもとに、即興的に絵を描いていくワークショップ・キャラバンの軌跡。塩竈、多賀城など4つの街をつなぐ旗が、東京の青空にはためきます。

■日時:3月24日(土)10:00~3月25日(日)18:00
■場所:東京ミッドタウン コートヤード

深夜教室『ぼくらの未来美術』
Midnight Classroom : Student and artist talk
on what art can do for our future

「アートに何ができるか?」 3.11以降のアートの可能性を追求するプロジェクト・プランを学生より公募。その中から選出された提案者によるプレゼンテーションを行います。現代美術家である宮島達男、ヤノベケンジ、中山ダイスケ、名和晃平の教授陣が講評するレビュートークも開催。

日時:3月24日(土) 21:30~24:30(受付21:15~)
場所:テレビ朝日umu(六本木ヒルズアリーナ隣)
出演:宮島達男、ヤノベケンジ、中山ダイスケ、名和晃平
協力:京都造形芸術大学、東北芸術工科大学、森美術館
コーディネーター:中山和也、川合健太(京都造形芸術大学)、宮本武典(東北芸術工科大学)
料金:無料

「深夜教室」HP:http://future.kyoto-art.ac.jp/
出演者は予告無く変更される場合があります。ご了承ください。
席に限りがございますので、定員に達した場合は入場出来ない場合がございます。
ご了承ください。

宮島 達男(みやじま たつお)
(現代美術家/東北芸術工科大学副学長)
1986年 東京芸術大学大学院修了。1988年ヴェネツィア・ビエンナーレに招待され、デジタル数字の作品で国際的に注目を集める。以来、世界30カ国250か所以上で展覧会を開催。1993年ジュネーブ大学コンペティション優勝。1998年、第5回日本現代芸術振興賞受賞。同年、ロンドン・インステイテユート名誉博士。代表作に六本木ヒルズ、テレビ朝日壁面に設置の《カウンター・ヴォイド》、《メガ・デス》などがある。

ヤノベケンジ(やのべ けんじ)
(現代美術作家/ウルトラファクトリー・ディレクター)
1965年大阪生まれ。京都造形芸術大学教授。現代社会を生き抜くためのさまざまな実機能をもつ大型機械彫刻を数多く制作。1997年自作の放射能防護服を着て原発事故後のチェルノブイリを訪問する「アトムスーツ・プロジェクト」を開始。98年帰国後も、大阪万博跡地を中心に同プロジェクトを展開させた。近年では腹話術人形《トらやん》や「第五福竜丸」をモチーフに巨大モニュメントを手掛け、火や水を用いた壮大なパフォーマンスを展開するなど精力的に発表を続けている。

中山ダイスケ(なかやま だいすけ)
(アーティスト/クリエイティブ・ディレクター/東北芸術工科大学教授)
1968年生まれ。武蔵野美術大学中退後、武器をモチーフにしたインスタレーション、メディアにとらわれない斬新な表現力が国内外のアート界から注目される。1997年より6年間NYに滞在、1998年台北(台湾)、2000年光州(韓国)、リヨン(フランス)ビエンナーレに参加。近年では、ファッションショーや舞台美術、商品や店舗の企画、地域デザインなど様々なジャンルでのクリエーションを手掛ける。


撮影:表恒匡
(SANDWICH GRAPHIC)

名和晃平(なわ こうへい)
(彫刻家/京都造形芸術大学准教授(総合造形コース主任))
1975年生まれ。彫刻家として、現代美術の領域で注目を集める。独自の「PixCell = Pixel(画素) + Cell(細胞・器)」という概念を機軸に、多様な表現を展開する。2009年、京都・伏見区にクリエイティブプラットフォームとして「SANDWICH」を立ち上げる。2011年6月には東京都現代美術館で個展を開催。2012年秋には韓国・チョナンに大規模な屋外彫刻“Manifold”が設置される予定である。
www.kohei-nawa.net
http://sandwich-cpca.net/


開発好明
「デイリリーアートサーカス 2011」より
陸前高田市立小反小学校にて

1年後の今:東日本大震災復興支援活動報告会
A year after : Artists talk on activities for recovery from Tohoku guake

東日本大震災発生から1年余り、震災を体験したり、震災復興支援に関わったりしたアーティストや活動家が、自らの経験、これまで行なってきた活動などについて語ります。

■日時:3月25日(日)13:00~15:00
■場所:東京ミッドタウン アトリウム
■出演:日比野克彦、開発好明、ミヤザキケンスケ、武谷大介
■モデレーター:清水敏男
■料金:無料

出演者は予告無く変更される場合があります。ご了承ください。
席に限りがございます。

清水敏男(しみず としお)
1953年 東京生まれ。ルーヴル美術館大修士課程修了。一般社団法人アート・アンド・パブリック協会理事長、学習院女子大学教授。水戸芸術館芸術監督等を経てTOSHIO SHIMIZU ART OFFICEを設立。東京ミッドタウンのアートディレクションをはじめ公共の場におけるアートの実現をめざす。東日本大震災で津波に被災した地域の小中学校に桜を植樹し記憶と心のネットワークを築く「桜3.11プロジェクト」を推進中。

日比野克彦(ひびの かつひこ)
1958年 岐阜市生まれ。東京芸術大学大学院修了。在学中にダンボール作品で注目を浴び、国内外で個展・グループ展に多数参加する他、舞台美術、パブリックアートなど、多岐にわたる分野で活動中。近年は各地で一般参加者とその地域の特性を生かしたワークショップを多く行っている。

開発好明(かいはつ よしあき)
山梨県生まれ。観客参加型の作品を中心に、2002年にPS1 MoMA「Dia del Mar/By the Sea」(ニューヨーク)、2004年にヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展(ヴェネチア)、2012年に「越後妻有アートトリエンナーレ」(新潟)に出品予定。毎年3月9日に開催される「サンキューアートの日」の企画者としても知られる。

ミヤザキケンスケ
1978年生まれ、佐賀市出身。筑波大学大学院を修了後、ロンドンへ渡りアーティスト活動を始める。2006年帰国。コミュニティーに入り、地域住民と一緒に制作をするスタイルで、ケニア、フィリピン、シンガポールなど、地域に残る作品制作を行う。東日本大震災後は、避難所に入り、子供たちと避難所を明るくするアートワークを展開。現在は被災地を活気付けるべく、東北の様々な町で壁画制作などを継続的に行っている。

武谷大介(たけや だいすけ)
ペインティング、立体作品、インスタレーションなど多様な形態の作品を通して、現代社会の隠された二面性を作品として表現する。コマーシャル、非営利活動、教育など、国際的に多岐に渡る活動を展開。東日本大震災後は、「3月11日からのヒカリ」のポスター画制作、「明日:アーティスト・フォー・ジャパン」のディレクション、「大地プロジェクト」の主宰などを行う。現在、トロントのMOCCAにて個展「GOD Loves Japan」を開催中。

※都合により、プロクラム変更および中止の場合がございます。
※画像は全てイメージです。今回の出展作品とは異なる場合がございます。

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